小児歯科PEDIATRICS
子どもの歯がむし歯になりやすい理由
子どもたちは甘いものが大好きで、むし歯になりやすい傾向があります。
子どもの歯は大人の歯に比べてエナメル質が薄く柔らかいため、むし歯菌が生成する酸によって歯が溶かされやすいです。
また、子どもはブラッシングの技術が未熟で、歯磨きが十分に行えないこともむし歯になりやすい理由の一つです。
特に、奥歯などの磨きにくい場所はむし歯になりやすい傾向があります。
さらに、子どもの唾液量は大人に比べて少ないため、むし歯予防機能が弱いと言えます。
唾液には、口内の細菌を洗い流す作用や、酸を中和する作用があります。
唾液量が少ないと、むし歯が進行しやすくなります。
むし歯になる仕組み
むし歯になる仕組みは、主に「歯の質」「菌」「糖分」「時間」の4つの要素が絡み合って進行します。
歯の質
歯の表面を覆っているエナメル質は、歯を外部の刺激から守っています。
子どもの歯はエナメル質が薄く、むし歯になりやすいです。
菌
むし歯を引き起こすのがミュータンス菌です。
この菌は糖分を酸に変える能力があり、その酸が歯のエナメル質を溶かします。
糖分
ミュータンス菌が酸を生成するために必要なのが糖分です。
糖分は、ミュータンス菌の「エネルギー源」となり、酸を生成するための原料となります。
時間
糖分を摂取してから歯を磨くまでの時間が長いほど、ミュータンス菌が酸を生成し続け、歯を溶かす時間が長くなります。
そのため、食後すぐに歯を磨くことが大切です。
乳歯のむし歯の特徴
進行が早い
乳歯のエナメル質は大人の歯に比べて薄く、柔らかいため、むし歯が進行しやすいです。
そのため、むし歯が始まってから短期間でむし歯が深くなることがあります。
症状が出にくい
乳歯のむし歯は初期段階では痛みを伴わないことが多いです。
そのため、お子さま自身がむし歯に気づかないことがあります。
また、乳歯のむし歯は見た目にはわかりにくい場合もあります。
特定の部位に発生しやすい
乳歯のむし歯は、特に奥歯や歯と歯の間（隣接面）に発生しやすいです。
これらの部位はブラッシングが難しく、食べ物の残りかすがつきやすいためです。
乳歯のむし歯治療の
重要性
乳歯のむし歯を放置すると、その影響が永久歯にも及びます。
乳歯が早くに失われると、永久歯が正しい位置に生えてこない可能性があります。
また、乳歯のむし歯が原因で口の中の細菌が増え、それが永久歯に影響を及ぼすこともあります。
乳歯のむし歯は予防と早期発見・早期治療が重要です。
ご自宅でできる
むし歯予防方法
仕上げ磨き
お子さまがご自分で歯を磨いた後、大人が仕上げ磨きを行い、磨き残しを防ぎましょう。
フッ素歯磨き粉の使用
フッ素が含まれた歯磨き粉を使用して歯を強くし、むし歯を予防しましょう。
定期的な歯医者さんへの通院
定期的に歯医者さんに検診に行くことで、初期のむし歯を見つけ、早期治療が可能となります。
当院で行うむし歯予防
歯科検診
定期的な歯科検診を通じて、むし歯の早期発見・早期治療を行います。
フッ素塗布
フッ素を歯に塗布することで、歯を強化し、むし歯を予防します。
歯磨き指導
正しい歯磨きの方法を指導し、自宅でのむし歯予防をサポートします。
歯医者さん嫌いに
させないための
当院の取り組み
当院では、子どもたちが歯医者さんを嫌いにならないよう、以下の取り組みを行っています。
丁寧なコミュニケーション
治療を進める際には、子どもたちと丁寧にコミュニケーションを取ります。
無理な治療は行いません
無理にお口を開けさせるようなことはしません。
お子さまのペースを尊重します
緊張感を出さないように心がけ、まずはお話をするところから始めます。
笑気麻酔
恐怖心を和らげるための笑気麻酔も用意しています。
女性歯科医師
男性が苦手なお子さまには、女性歯科医師が担当いたします。
子どもたちの口腔健康は、その後の生活に大きな影響を与えます。
ししど歯科医院では、子どもたちが安心して治療を受けられるよう、様々な取り組みを行っています。
小児歯科に関するご相談やご質問がございましたら、いつでもお気軽にご連絡ください。
皆さまのご来院を心よりお待ちしております。